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水いぼ

水いぼ

水いぼとはウイルスが原因で起こる皮膚の感染症で、正式名称は「伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)」と言います。10歳未満の子どもに多い病気です。


●水いぼの症状

1~5mm程度の光沢のあるいぼができます。いぼの中央にくぼみがあり、その中にある白い芯のような部分にウイルスが多く含まれています。


●症状が出るまでの期間

ウイルスに感染しても、水いぼの症状が出るまでには14~50日程かかります。そのため、いったん治療して良くなっても、すでに感染したウイルスによって水いぼがまたでてくることがあります。


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●水いぼがよくできるところは?

胸やおなかなど皮膚の薄いところや、わきの下などのこすれやすいところによくできます。


●感染経路

水いぼがある部分に触ることで起こる「接触感染」です。直接患部に触れてなくても、タオルや衣服などを介してうつったり、患部を触った手で触れたものを介して周りに広がったりします。


●水いぼができたら

水いぼにかかっても、保育園や幼稚園、学校を休む必要はありません。プールの水ではうつらないため入っても構いません。但し、互いの皮膚の接触でうつる機会が増えるために注意が必要です。

  • 衣類やタオルなどを共用しないようにしましょう。 
  • プールでは水着、タオル、浮き輪など共用しないようにしましょう
  • 適切なスキンケアを行い、皮膚を健康な状態に保ちましょう。
  • 水いぼをかき壊さないようにしましょう。
  • 他の人と接触する機会がある場合は衣服か絆創膏などで覆って、患部が他の人に触れないようにしましょう。

●治療法

専用のピンセットで水いぼをつまみ取る方法(摘除)が一般的です。この治療ではつまみ取る際に痛みを伴うことが多いため、痛みをやわらげるために麻酔のテープ剤やクリームを使用する場合があります。他にも液体窒素で水いぼの部分を凍結する方法や、電気によって水いぼを焼くなど、いろいろな治療法があります。いずれの治療も全て根治的に治るとは限りません。摘除以外の治療法としては、漢方薬の服薬を薦められることもあります。よく使われるのは「ヨクイニン」という生薬ですが、1回に飲む量が多く、治療効果は限定的です。

 

水いぼは放置しても自然に治りますが、それまでには長い間(6カ月~5年)かかります。その間に、他の場所にうつったり、他の人にうつしたりすることがあります。また、かゆみがあってかき壊し、とびひなどほかの皮膚の感染症にかかったり、アトピー性皮膚炎がひどくなったりすることがあります。水いぼをとるなら少ないうちの方がいいでしょう。水いぼができたら早めに専門家に見せて今後の治療について相談するのがおすすめです。

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